Friday, June 17, 2005

 

貯蓄の才能があるように消費者金融のからお金を借りる人は支出の才能があるのかもしれない。

世の中デフレ不況である。だれも物を買わないでお金を貯めてばかりいるから物価が下がるいっぽうなのである。その中で消費者金融からお金を借りる人達は社会に現金を稼いだ分以上に投下する貴重な存在である。先のエントリーに書いた友人の買物のしかたはすさまじかった。決して裕福ではないのに、手もとに現金があるととりあえず10万円ぐらいあっというまに使ってしまうのである。それもLOFTでミキサーや自動食器洗い器等を買うことで。プレイステーション2は少なくとも4度は買って(お金が無くなると)売ってまた買ってを繰り返していた。ここまでくるとある種の才能である。

世の中の多重債務者に対する目は厳しい。いわく、自己管理ができていない、借金を踏み倒すとは何事か、人間としてなっていない。と、批判のオンパレード、そして彼らを社会の中でまともな仕事に再び就かせることは決してない。

ここは見方を変えてみて、彼ら消費者金融からお金を借りる人達を支出の才能に秀でている人達と考え、もっと高い収入の仕事に就かせてみてはどうだろう。なぜならこのデフレ不況下で、自己管理ができていて、ケチで、貯金ばかりしている人間を高い収入の仕事に就けるのは百害あって一利無しなのだ。彼らはもっと働いて(供給を増やして)もっと貯める(需要を減らす)だけなのだから。

もちろん無条件にいい仕事に就けるわけにもいかないだろうから、破産者に高度な職業訓練を施すことでこれを実現する。一見不公平な方法に見えるが、彼らにたくさん稼いでもらってたくさん浪費してもらうことが一番世の中のデフレ解消にいいのだ。

好景気の時はシブチンを、不況の時は浪費家を社会は支援するべきである。



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